モテる究極生命体に好かれるための4つの心得

こんにちは、生物の頂点に君臨したモテる究極生命体です。私は寿命も生殖機能もありませんし柱の男ですが、吸血鬼や波紋戦士に関してはプロフェッショナル。今回は、モテる究極生命体に好かれるための4つの心得を皆さんにお教えしたいと思います。

1. あえてトンプソン機関銃を街中に持っていく

あえてトンプソン機関銃を持ち歩きましょう。そしてニューヨークで美形の吸血鬼がいたら話しかけ、わざとらしく銃口を向けてみましょう。そして「あーん! スト様が死んだ。くすん…美形薄明だ…この作者本当にマジにディ・モールトムカつくんですけどぉぉお〜!」と言って、吸血鬼に「ストレイツォ容赦せん!」と言わせましょう。言わせたらもう大成功。「スピードワゴンじいさんのかたきを討ちたくてぇ〜! この程度できさまが死ぬとは思わないんですけどぉ〜! 宣戦布告だぜ!(怒)」と言ってブッぱなしましょう。美形の吸血鬼はディオがジョナサンを殺った必殺の能力を使いたがる習性があるので、弾切れになったところで空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)を使ってくるはずです。
そこで吸血鬼が「フン! たあいもないものよ」と言ってくるはず(空気が読めないアホレイツォはこの時点でガン無視OK)。そう言われたらあなたは「なんかなんかぁ〜! スピードワゴンほか5人の死体を河に流したんでしょー!? あれってなぜなんですかぁ? 河へ捨てなければ知られずに済んだのにわかんなぁぁああい!! かわいそーなジョースターの血統★」と返します。すると吸血鬼は「柱の男がいるでしょ? 死体を河に捨てた理由はそれだよ。近いうちきっと彼に会うだろう。さらばだジョジョ!」という話になって、次回ひとりでメキシコにあるナチスの実験場に行けるというわけです。あなたの波紋力が高ければ、サンタナを倒せるかも!?

2. スイスで機械の身体を自慢すると切られる

鋼鉄製の義手とか一分間に600発の徹甲弾を発射する重機関砲を身体に入れると、柱の男である私は「機械など相手になるか!」や「サンタナがなんだというのだ!」と思います。サンタナが相手では現実よりも我々のイメージが弱体化されて相手に伝わるのでナチスの科学力を多用することによって、シュトロハイムは私を倒せると勘違いするのです。そういう高慢な態度を見せるとほぼ絶対に私の輝彩滑刀の流法で切断されますが気にしないようにしましょう。

3. とりあえず吸血鬼には「URYYYYYY!」と叫んでおく

戦闘シーン以外で吸血鬼が話すことといえば太陽光や波紋戦士の話ばかり。よって、究極生命体にとってどうでもいい話ばかりです。でもそこで適当に「へぇー太陽の光を浴びると消滅するんですかぁ〜?」とか「私には効かないですけど波紋ってすごいんですねぇ」と返してしまうと、さすがの吸血鬼も「こいつ究極生命体だな」と気がついてしまいます。究極生命体だとバレたら終わりです。そこは無意味にテンションをあげて、「URYYYYY!! エイジャの赤石!? KUAAAAA!!」と言っておくのが正解。たとえ興味がない話題でも、テンションと叫び声でその場を乗り切りましょう。太陽光と波紋エネルギーに吸血鬼は弱いのです。
コロッセオで決闘が始まったあと、「ワムウは馬と一体化して、両手が使えるんですね! わかったぞぉ! 神砂嵐!」とコメントすればパーフェクト。続けてワムウは眼がうつろになってその姿勢から動かなくなり「ブツブツ…ブツブツ…」とつぶやいて、「いったいッ! どうしたというのだッ!」と私に言わせるのもアリ。そこで「これからは「風」だけを感じてものを見よう」と言えば評価アップ! そこでまた私は「この子は真の格闘者かも!?」と思います。ワムウは究極生命体になる気もありませんし純粋ですが、こういう精神の強さを見せれば戦闘者として純粋なワムウがモテたりするのです。私は優越感に浸りたいですからね。

4. 読者には動植物を大事にする姿をアピールせよ

崖から落ちたら、真っ先に花などの食物連鎖の下位に属する動植物を探して「あーん! 私この辺り踏みたくないんですよねぇ〜(悲)」と言いましょう。するとほぼ100パーセント「どうして? 好きなの?」と聞かれるので、「好きじゃないし踏み付けたいけど踏めないんですっ><」と返答しましょう。ここでまたコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実に「好きじゃないのにどうして踏み付けられないの?」と聞かれるので、うつむいて3〜5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。
「……だって、……だって、そのまま着地したらお花さんが潰れちゃうじゃないですかぁっ! お花さんかわいそうですぅ! まだ咲いてないのにぃぃ〜(悲)。私のためにフーフーとファンファーレすら吹けないんですよ……」と身を震わせて言うのです。
その瞬間、私の人気がアップします。きっと読者は「なんて優しい天使のような方なんだろう!絶対にイイ奴だぞ! コイツは俺の嫁だ!」と心のなかで誓い、私に惚れ込むはずです。私の下僕になることになったら、そんなことは忘れて好きなだけ動植物を踏みつけて大丈夫です。「人間以外には優しい性格じゃなかったっけ?」と言われたら「ああ、そんなのあったね(笑)」とか「大人はうそつきではありません」、「考えるのをやめた」と言っておけばOKです。

(文=究極生命体・カーズ)