卒業旅行11,12,13日目(イタリア・ヴェネツィア)

おかぴーとふらてっろ!(わかったよ兄貴ィ!)


卒業旅行前半も早いこと最終日、ミラノよりお送りします。観光は無し。フランス・イタリア旅行に同伴したおぬと別れ、明日からは部活の連中と合流しての卒業旅行後半、トルコ旅行を始めます。

その前に、前半最後の滞在地ヴェネツィア旅行記を書きますね。



ヴェネツィアでの目的は、ジョジョの聖地を訪れることもありますが、それよりもカルネヴァーレを観ることの方が目的としては大きいです。

カルネヴァーレと言えば、街中の人たちが仮面を着けるなど仮装に身を包み、サンマルコ広場に集まるお祭りです。全身を隠すことで貴族と庶民の、身分を越えた交流が行えたのです。19日が開催の初日だったので、今回の旅行はちょうどその日に被るよう設定しています。


今回も前回同様eurostarに乗り、フィレンツェからヴェネツィアへ向かいます。途中、リベルタ橋を越えてサンタルチア駅に着くまでの間、後ろからギアッチョが走ってこないかヒヤヒヤしますね。この辺りは根掘り葉掘り聞かないでください。


サンタルチア駅から出てまず見えるのは、水路と舟。ああ、ヴェネツィアに来たんだなと実感しますね。


それはさておきホテルに向かう訳ですが、とにかく路地や橋や水路が複雑に入り組んでいてややこしい。ここで迷ったら詰むと覚悟しながら正確に地図の道を辿りながらホテルへ向かいます。後々考えるとさほど複雑な道でもなかったです。

初日は徒歩でぐるりとヴェネツィアを一周し、各施設の配置を確認。サンタルチア駅、サンマルコ広場、リアルト橋、アカデミア橋、あとはスーパーの位置を確認すれば滞在には困りません。


その時にヴェネツィア北西部にあるゲットー(ユダヤ人居住区)へ行きました。ヨーロッパ各地のゲットーの中でも、ヴェネツィアのゲットーが最も古いそうです。

今でもゲットーにはユダヤ人が暮らしています。しかし外部とは隔絶され、街中の看板はヘブライ語、雰囲気も静まり返っていて、賑やかなヴェネツィアとは完全に別世界です。ゲットー内にあるユダヤ文化博物館も見学していきました。カトリック系の小中高出身のおぬの反応は複雑でした。


こうやってヴェネツィアの街を歩いてみても、自分はこの街を好きにはなれませんでした。騒がしくて、汚くて、狭くて、とても過ごしやすいとは思えません。ゴンドラを漕ぐゴンドリエーレ達の動きもルーチン化していて、趣も何もあったもんじゃありません。

そんな失望を抱きつつ初日を終えます。


翌朝はまず、ローリングベニスパスを22ユーロで購入しました。29歳以下であれば購入できるパスで、このパスがあればヴェネツィアを走る水上バス「ヴァポレット」に3日間乗り放題になります。1回券が6ユーロなのを考えると、4回乗ると元が取れます。更に、このパスを提示すると、街の博物館などに割引料金で入場できることもあります。


内心、徒歩だけでもいいかなと思っていたのですが、どうしても徒歩ではいけない場所がありました。ジョジョ5部でブチャラティがボスと邂逅した、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会です。ここに行くにはヴァポレットに乗るしかありません。


教会では、エレベーターに乗り鐘楼に登りました。この鐘楼からはヴェネツィアの街が一望できます。

ここに登って初めてわかった。この街は部分部分を見ると雑然としているんだけれど、上から全体を見ると凄く整然としていて、計画的に作られているのがわかるんです。全体を見るとキレイな街です(部分が汚いから住みたいとは思いませんが)。


その後は、海洋歴史博物館でヴェネツィア史の一部に触れたり、ペギーグッデンハイムギャラリーでシュルレアリスムの世界に巻き込まれたりしました。どちらもこれまでの旅行で見てきたものの延長線上にあり、頭の中で繋がりました。


昼と夜のリアルト橋にも行きました。


最終日はずばり、カルネヴァーレが目当てです。朝はゆっくり朝食を摂り、ゆっくり荷造りを行い、ゆっくり街中を徒歩やヴァポレットでうろうろし、ゆっくり日向ぼっこをしていました。もちろん仮面は常備です。


午前中のサンマルコ広場は、まだカルネヴァーレの雰囲気じゃないんですよ。仮装をしているのは小さな子どもだけ。本格的な仮装は夕方になるまで見られません。ミラノ行きの電車が18時半の乗車だったため、夕方ごろは焦りました。


チラホラと仮装した人が現れたのが16時です。仮装者の登場とともに広場の角に人集りができ、空気が変わりました。初っ端からドレスと仮面と日傘で全身を隈なく包んだ女性が登場し、これがカルネヴァーレかと気分が高揚しました。


一般人が仮装者を撮影しようと集まるのは、コミケのコスプレ広場と同じですね。かくいう自分もそのひとりです。サンマルコ広場に滞在できたのは1時間程度でしたが、その間に撮影できた仮装者の写真を貼っておきますね。



うみねこの黄金郷に招かれたのかと誤解するような豪華なドレスに身を包んだ貸衣装の方々です。ここにベアトリーチェやワルギリアが居ても違和感はないかも笑


可愛らしい仮装者もいました。個人的には彼らに仮装大賞を与えたいです。


彼らを撮影したのち、そそくさとサンタルチア駅に戻り、ミラノ行きの鉄道に乗った次第です。ミラノの着くのは21時ごろ。明日の昼にはミラノを発ちますから、残念ながら観光はほとんどできません。


次回はおぬとミラノで別れてから、部活の連中とトルコで合流するまでの間、何か書こうかと思っています。

今回の旅行費用に関することでもまとめようかしら。まあいいや、その時に考えます。ではでは、ちゃおちゃーお。