卒業旅行15,16日目(トルコ・イズミール)

メルハバ!


どうも、今回からはトルコ旅行です。これまでのイタリア旅行とは環境が大きく変わり、舞台は欧州から中東、宗教はカトリックからイスラームへ、使用言語はイタリア語から英語(ほとんど通じない)へ。そして人数が2人から8人へと変わり、これまでより機動力が低くなります。


トルコ旅行期間は1週間。南西部のイズミール、中部のカッパドキア、北西部のイスタンブールに滞在します。

序盤のメインイベントはイズミールにてエフェソス遺跡観光のつもりでしたが、実際は観光よりも移動の方がハチャメチャで楽しかったりします。自分たちが集団なのもありますが、現地のトルコ人は日本人には特に積極的に絡んでくるようです。


アリタリア航空でひとりアタテュルク国際空港に着いたのは午前1時。空港内で声を掛けてくるバス会社やホテル関係者をスルーしながら、マレーシア航空で来る連中が到着する午前6時を待ちます。日本語で話しかけてくるトルコ人はだいたい怪しいです。

「いすたんぶーるマデヒトリ15とるこりらダヨ! ホカノばすガイシャトオナジダヨ!」なんて力説されましたが、安いバス会社ならひとり9トルコリラ、地下鉄を利用するば3.5トルコリラで行けるのでガン無視です。以後、必ず各所でこんなトルコ人に遭遇しております。


ちなみにトルコの地下鉄乗車券が完全におもちゃのプラスチック硬貨で笑いました。


イスタンブール観光は終盤の予定でしたが、イズミール行航空機の出発時間までの余裕もあったため、下見に行きました。自分たちのグループに向かって飛んでくる「コンニチハ! ニホンジンデスカ?!」の嵐を潜り抜けて昼飯のケバブを食べるなど。ケバブ屋で絨毯は買わねえから!

しかしブルーモスクの前で話しかけてきたやたら日本語の上手いトルコ航空の職員は珍しく商魂滾らないトルコ人でした。で、日本でお世話になったレイコさんってどこのスナックのママですか。


この国に交通ルールなんて無かった。ローマの信号無視バッチコイな雰囲気を更に酷くしてお互いへの配慮を無くしたのがトルコの道路。警察ですらクラクションは挨拶に使うものですよね、間違ってないですよね。



それから再び空港へ戻り、トルコ国内線のAtlasjetを利用してトルコ南西部のイズミールへ向かいます。職務怠慢と遅延は文化。手続き中にお喋りのために放置されても飛行機が遅れても大丈夫、イタリアで慣れた。しかしCAのみなさんバイトじゃないのってくらい事務処理能力が低い。これ外見で採用したろ。


それから英語の全く通じない空港職員や駅員に英単語とジェスチャーで対応しながら、なんとか本日の宿泊先に到着します。1人1泊1500円くらいのホテルですが、ガードマン駐在、冷暖房浴室完備、朝食ビュッフェ付きで文句なしです。あとはホテルマン全員に英語が通じたら最高だったんですけどね!

この国のサービスはチップ無しでも質が高いです。細かい質問には笑顔で答えてくれ、急な夕食のお願いにも対応してくれ、困っているのを見ると助けてくれます。日本並みのきめ細やかさはありませんが、真摯に対応してくれているのはわかります。



翌朝、ビュッフェで大量の味付きウインナーとスクランブルエッグを摂取してからエフェソスに向かいます。ただし行き方は全く把握していないので行き当たりばったりとなる。


とりあえずバスマーネ駅からエフェソスに行けるという情報を得たので駅員に尋ねてみると、バスに乗れという。バス乗り場の青年にバスマーネ行きを尋ねると、無いという。仕方がないのでその辺の露店のおっさんに尋ねると、俺がバス乗り場まで案内してやるという。おっさんかっこいい。

結局バスじゃなくタクシーに乗りました。おっさんマジありがとう。


このバスマーネから鉄道でセルジュクまで行くとエフェソスに近いそうです。自分たちはチケットも買わずに乗り込みましたが駅長さんの計らいでなんとかなりました。


セルジュクに着いてからが面倒でしたね。「えふぇそすイキマスカ?」「ばっぐアズカリマスヨ!」「アニョハセヨー」うっせえ! 不思議なくらい競争が起こらないイタリアとは違い、トルコは接客競争が激しすぎてカルチャーショックです。一通り決定すると静かになる仕様です。


そんな感じでグダグダしつつなんとかエフェソスに着き、トルコ旅行初の観光です。エフェソスは古代リュディア人のアルテミス信仰の遺跡で、施設は劇場やら公衆トイレやら図書館やらが、彫像はニケとアルテミス像(別料金なので見なかった)があります。



宗教色の強いポンペイ遺跡という印象。


それから英語の通じないタクシーのおっさん、イズミールまでのバスのおっさん、バスターミナルのおっさんを経て、トルコ中部ネウシェヒルに向かう夜行バスに乗ります。バスターミナルの仕事の出来そうなお兄さんよりピザ屋の兄ちゃんの方が英語を話せたのは内緒です。


バスの前で30人くらいの人が集まってひとりの若者を胴上げをしてる。何かと思ったら上京する若者の親戚一同が集まって見送っていたらしい。地元愛みたいなもんは強そうね。あと自国愛も強い。



文章どころか旅自体も支離滅裂。トルコ旅行序盤はこんな感じでした。次回はカッパドキアからお送りします。ではでは。