卒業旅行19,20,21日目(トルコ・イスタンブール)

ちょくぎゅぜる!

今日はトルコ滞在最終日です。この後はイスタンブール旧市街のグランドバザールにてお土産を物色し、部活の連中と別れてひとりローマに戻ります。旅行らしい旅行は今回で終わりです。


イスタンブールの観光は建造物の見学と食べ歩き・買い歩きが中心で、今までの風景を楽しむ観光とは趣向が異なります。郷土史研究会らしいといえばらしいですね。



イスタンブールは3日間ずっと雨でした。普段はほとんど曇り、時々雨。ただしこの地の雨は日本の雨のように土砂降りにはならず、霧雨が降ったり止んだりを繰り返します。ですから、傘が無くともジャケットのフードでなんとかなります。それでも体温の低下は免れません。


自分たちが滞在したイスタンブール旧市街にはケバブ屋とお土産屋が圧倒的に多いです。店員さんはとにかく我々を見ると日本語で話しかけてきます。たまにアニョハセヨーって声を掛けられるとイラッとします。旧市街は、オフィスビルの立ち並ぶ新市街と違い、いかにもな観光地です。


移動にはトラムやケーブルカーを利用すると便利です。1.75TL(日本円で100円程度)でジェトンと呼ばれるコインを購入すれば、同一路線内を均一価格で移動できます。空港から旧市街までも、ジェトン2枚で来られます。今回の滞在ではスルタンアフメト駅を中心地に観光しました。



今回の入場施設は、軍事博物館、ブルーモスク(スルタンアフメトジャミィ)、アヤソフィア博物館、アヤソフィア地下宮殿、トプカプ宮殿です。グランドバザールやエジプシャンバザールで買い物もしています。


新市街にある軍事博物館は、匈奴からトルコ共和国までの幅広い期間の周辺国の武器(一部兵器)を扱う博物館です。当初は近代の大型兵器を扱う博物館だと勘違いし、期待せずに行ったのですが、思わぬ俺得でした。近接武器は男のロマンです。


ブルーモスクは純正イスラームの、アヤソフィア東方教会の聖堂を流用したモスクで、共に旧市街のシンボルとして双璧を成しています。


モスクに入ったのは生まれて初めてです。イタリアの各地で観てきた大聖堂に比べると、彫像や絵画がなく、内装も模様のみのシンプルな作りになっており、難解さや窮屈さを感じませんでした。偶像崇拝の是非だけでも、キリスト教イスラームの聖堂の内装に違いが表れるんですね。


アヤソフィア地下宮殿とトプカプ宮殿は個人的にがっかりスポットでした。前者は宮殿の地下にある柱を眺めつつ、最後にメデューサの頭を観るだけ。後者は音声ガイドありでもイスラム圏戦争史の知識が前提となっているため、西洋史を中心に学習した日本人にはわかりにくい。


買い物は旧市街のグランドバザール、新市街のエジプシャンバザールが中心です。観光客向けのお土産が売られている巨大なバザールで、お菓子、絨毯、インテリア、衣類など様々なトルコらしいものが販売されています。トルコの激しい客引きと、値引き交渉を体験できます。値引きは値引き自体を楽しむべし。


食事はなるべくケバブを食べないように注意して、ちょっとまともなラム肉のコースや、日本では見ない鯖サンドなどを食べてみました。イスタンブールでもいろいろなものを食べましたが、カッパドキアで食べたトルコ料理に比べると味に個性がありません。当たり障りのない味です。


最後に食べたケーキも美味しくいただきました。海外のケーキなんて激甘だろガクブルと地雷覚悟で食べてみると、これが普通にジャパンクオリティ。その上ボリュームはジャパン以上だったので満足しました。チョコケーキにピスタチオおいしいです。



これで1週間のトルコ旅行は終了です。お昼にはアタテュルク国際空港へ行き、部活の連中とは解散、最後にローマ一日にだけ滞在して、卒業旅行を終えます。では。