卒業旅行記とフォトアルバム

先週末、3週間程度の卒業旅行を終えて帰国しました。


旅行中に書いたブログとフォトアルバムのURLを貼っておきますので、
フランス・イタリア・トルコにご関心がお有りの方は是非ご覧になってください。



ブログ:卒業旅行1日目(移動日)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110208/1297147325


ブログ:卒業旅行2,3日目(フランス・パリ)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110211/1297397100


ブログ:卒業旅行4,5日目(イタリア・ナポリ近郊)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110212/1297487965


ブログ:卒業旅行6,7,8日目(イタリア・ローマ)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110215/1297752104


ブログ:卒業旅行9,10日目(イタリア・フィレンツェ
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110217/1297897835


ブログ:卒業旅行11,12,13日目(イタリア・ヴェネツィア
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110220/1298151028


ブログ:卒業旅行14日目(移動日・旅費の紹介)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110222/1298347880


ブログ:卒業旅行15,16日目(トルコ・イズミール
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110224/1298532080


ブログ:卒業旅行17,18日目(トルコ・カッパドキア
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110225/1298642744


ブログ:卒業旅行19,20,21日目(トルコ・イスタンブール
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110228/1298868726


ブログ:卒業旅行22,23,24日目(帰国日・土→伊→日)
http://d.hatena.ne.jp/totoroz4645/20110303/1299160194



アルバム:卒業旅行1,2,3日目(パリ)
http://www.facebook.com/album.php?aid=30740&id=100001609633159&l=597056ed50


アルバム:卒業旅行4,5日目(ナポリ方面)
http://www.facebook.com/album.php?aid=30744&id=100001609633159&l=efc8727d71


アルバム:卒業旅行6,7,8日目(ローマ)
http://www.facebook.com/album.php?aid=30814&id=100001609633159&l=0178968ddc


アルバム:卒業旅行8,9,10日目(フィレンツェ
http://www.facebook.com/album.php?aid=30815&id=100001609633159&l=1cd7b1f954


アルバム:卒業旅行11,12,13日目(ヴェネツィア
http://www.facebook.com/album.php?aid=30858&id=100001609633159&l=7bb7849e35


アルバム:卒業旅行13,14日目(ミラノ)
http://www.facebook.com/album.php?aid=30870&id=100001609633159&l=eef534c1ca


アルバム:卒業旅行15日目(イスタンブール
http://www.facebook.com/album.php?aid=30930&id=100001609633159&l=2814dcf67b


アルバム:卒業旅行15,16日目(イズミール
http://www.facebook.com/album.php?aid=30931&id=100001609633159&l=6489cf1ea3


アルバム:卒業旅行17,18,19日目(カッパドキア
http://www.facebook.com/album.php?aid=30933&id=100001609633159&l=f58e9f2f3a


アルバム:卒業旅行19,20,21,22日目(イスタンブール
http://www.facebook.com/album.php?aid=30935&id=100001609633159&l=0de41e7eff


アルバム:卒業旅行22,23日目(ローマ)
http://www.facebook.com/album.php?aid=30938&id=100001609633159&l=d33bcd20f4



それにしてもfacebookのフォトアルバムは便利ですね。
アップロードの容量制限もファイル数制限も無く、外部からのアクセスも可能です。
フォトアルバム機能単独で見てもなかなか有用なサービスかもしれません。


今回は以上です。では。

卒業旅行22,23,24日目(帰国日・土→伊→日)

ありーゔぇでるちいたーりあ!


どもども、3週間と少しの卒業旅行も終わりです。今回はイスタンブールアタテュルク国際空港で部活の連中と別れてから、単身ローマへ散策に。それからフィウミチーノ空港で関西国際空港行きの航空機に乗りました。


トルコ最終日の朝は、グランドバザールへお土産の調達に向かいました。ここは商魂たくましいトルコ人たちの巣窟で、日本人が歩けばもれなく5秒に一度は声を掛けられる商人の坩堝です。そんな彼らと値引き交渉をするのはなかなか刺激的です。


例えばクリスタル製のグラス6個セット(本物かは怪しく強化ガラス製かも)は言い値が70TL(約4000円)だったのに対し、三度に渡る交渉の末には35TL(約2000円)にまで値下げされました。どうみても茶番ですが交渉の様子は以下のような感じです。


商品を見て無言で退店→50TL

再来店、他店で40TLだと出まかせ→45TL

色が気に食わないと文句言い退店→40TL

再来店、2セット購入で割引しろ→37.5TL

4セット購入で割引しろ→37.5TLのまま

友人が自分を諌めつつ電卓いじる→35TL


一応、半額までは値切り、口が達者なトルコ人商人を無口にしてやりました(笑) どこまでが本音でどこまでが演技かはわかりませんけどね。試しに他店でこの値段以下を提示してみたら門前払いを受けたので、粗利ゼロに近い価格にまで落とせたんじゃないかと信じたいです。

そのあとも何個かの商品を値切りながらグランドバザールを練り歩きました。日本人に対する言い値買いのイメージを払拭できれば幸いです。



買い物を済ませてからは、アタテュルク国際空港へ行き、部活の連中と別れて、単身ローマへと戻りました。航空券の都合上、自分はイタリアをハブ空港にせざるを得ないのです。


ローマフィウミチーノ空港より離脱。手荷物が返って来るのか来ないのか、若干不安になってスカイチームの窓口に問い合わせると、関空で返って来る旨を伝えてくれ、更に歯ブラシ等お泊まりセットを提供してくれました。ナイスサービスです。


この晩はちょっとだけ贅沢してBooking.comで三ツ星のホテルに宿泊。ひとりになりようやく肩の力も抜け、伸び伸びと一夜を過ごしました。

ちなみにこの旅では三度、三ツ星ホテルに泊まりました。それ以外は星無しホテルです。星無しホテルと三ツ星ホテルで何が違うか。客室の内装には特に差はありません。違うのは朝食のバリエーションの多さです。同じビュッフェと一口に言っても、星無しの場合はフランスパンと野菜数品だけだったりします。他方、三ツ星だとたいてい具のあるパンに加えて、肉を含むおかずがあります。朝からしっかり食べられるなんて素晴らしいことです。



翌日は朝からぶらぶらとローマを散策するのみです。途中、フェルトリネッリ(本屋)やスターショップ(漫画屋)に立ち寄りつつ、旅行中盤のローマ滞在で立ち寄った場所をぶらぶらしました。わざわざお金を掛けて旅行に行き、特に観光施設に入場する訳でもなく、ただただ街中を散歩するというのは、なかなか贅沢な気分になります。自分の中ではけっこう高位な贅沢です(笑)


収穫はまた後日、戦利品の報告時にでもアップするとしましょう。自己満足な写真のアップロードもしなければなりませんしね。自己満足でない、同伴者の写真を一箇所まとめてアップロードする作業も残っていますし。それはまた今度。



それからローマを去って、この旅は終わりです。24日間、3ヶ国、仏伊編とトルコ編の二部構成の卒業旅行でした。昨日、関西国際空港に到着し、今は自宅から日記を書いています。

こんな自己満足な卒業旅行記に付き合ってくれた物好きな方がおられましたら敬意を表します。グラッツェアリーヴェデルチ

卒業旅行19,20,21日目(トルコ・イスタンブール)

ちょくぎゅぜる!

今日はトルコ滞在最終日です。この後はイスタンブール旧市街のグランドバザールにてお土産を物色し、部活の連中と別れてひとりローマに戻ります。旅行らしい旅行は今回で終わりです。


イスタンブールの観光は建造物の見学と食べ歩き・買い歩きが中心で、今までの風景を楽しむ観光とは趣向が異なります。郷土史研究会らしいといえばらしいですね。



イスタンブールは3日間ずっと雨でした。普段はほとんど曇り、時々雨。ただしこの地の雨は日本の雨のように土砂降りにはならず、霧雨が降ったり止んだりを繰り返します。ですから、傘が無くともジャケットのフードでなんとかなります。それでも体温の低下は免れません。


自分たちが滞在したイスタンブール旧市街にはケバブ屋とお土産屋が圧倒的に多いです。店員さんはとにかく我々を見ると日本語で話しかけてきます。たまにアニョハセヨーって声を掛けられるとイラッとします。旧市街は、オフィスビルの立ち並ぶ新市街と違い、いかにもな観光地です。


移動にはトラムやケーブルカーを利用すると便利です。1.75TL(日本円で100円程度)でジェトンと呼ばれるコインを購入すれば、同一路線内を均一価格で移動できます。空港から旧市街までも、ジェトン2枚で来られます。今回の滞在ではスルタンアフメト駅を中心地に観光しました。



今回の入場施設は、軍事博物館、ブルーモスク(スルタンアフメトジャミィ)、アヤソフィア博物館、アヤソフィア地下宮殿、トプカプ宮殿です。グランドバザールやエジプシャンバザールで買い物もしています。


新市街にある軍事博物館は、匈奴からトルコ共和国までの幅広い期間の周辺国の武器(一部兵器)を扱う博物館です。当初は近代の大型兵器を扱う博物館だと勘違いし、期待せずに行ったのですが、思わぬ俺得でした。近接武器は男のロマンです。


ブルーモスクは純正イスラームの、アヤソフィア東方教会の聖堂を流用したモスクで、共に旧市街のシンボルとして双璧を成しています。


モスクに入ったのは生まれて初めてです。イタリアの各地で観てきた大聖堂に比べると、彫像や絵画がなく、内装も模様のみのシンプルな作りになっており、難解さや窮屈さを感じませんでした。偶像崇拝の是非だけでも、キリスト教イスラームの聖堂の内装に違いが表れるんですね。


アヤソフィア地下宮殿とトプカプ宮殿は個人的にがっかりスポットでした。前者は宮殿の地下にある柱を眺めつつ、最後にメデューサの頭を観るだけ。後者は音声ガイドありでもイスラム圏戦争史の知識が前提となっているため、西洋史を中心に学習した日本人にはわかりにくい。


買い物は旧市街のグランドバザール、新市街のエジプシャンバザールが中心です。観光客向けのお土産が売られている巨大なバザールで、お菓子、絨毯、インテリア、衣類など様々なトルコらしいものが販売されています。トルコの激しい客引きと、値引き交渉を体験できます。値引きは値引き自体を楽しむべし。


食事はなるべくケバブを食べないように注意して、ちょっとまともなラム肉のコースや、日本では見ない鯖サンドなどを食べてみました。イスタンブールでもいろいろなものを食べましたが、カッパドキアで食べたトルコ料理に比べると味に個性がありません。当たり障りのない味です。


最後に食べたケーキも美味しくいただきました。海外のケーキなんて激甘だろガクブルと地雷覚悟で食べてみると、これが普通にジャパンクオリティ。その上ボリュームはジャパン以上だったので満足しました。チョコケーキにピスタチオおいしいです。



これで1週間のトルコ旅行は終了です。お昼にはアタテュルク国際空港へ行き、部活の連中とは解散、最後にローマ一日にだけ滞在して、卒業旅行を終えます。では。

卒業旅行17,18日目(トルコ・カッパドキア)

水タバコすーはーすーはー


今回はトルコ中部のカッパドキア地方の日記です。おそらく日本人が知っているトルコの地名では、イスタンブールアンカラの次に有名なんじゃないでしょうか。今回、カッパドキア地方では主にギョレメの岩窟地帯を2日かけて散策しました。



カッパドキアで宿泊するホテルは岩窟の様相です。Booking.comの予約画面で部屋の様子を観ても、部屋の壁は削られた岩肌でした。


この地方の景色はまさに絶景。ホテルの屋上から見える景色も、期待に違わず絶景と呼ぶに相応しいものでした。田舎の街並みにそびえる岩窟は圧巻です。


それにしてもホテルの兄ちゃんが面白い。誰に教わったのか「なんでやねん」を連呼。名前を聞くと「マイネームイズ高田純次」と自称。英語を話せる癖に話せないフリをして我々をおちょくるお茶目な奴です。どうやら彼はネヴシェヒルの大学に通う学生で、空いた時間にこのホテルでバイトをしているらしい。


ところでホテルのねこがかわいいです。トルコ国内を歩いていると至る所に猫や犬がいて、躾がしっかりしているのか、非常に大人しく人懐こいです。このホテルにもねこがいて、たまに自室に侵入してはあざとくめざとく媚を売って来ました。ねこの首元と下腹部のふにふに感はたまらんね。



初日は近くの野外博物館に行きました。なんと国際学生証を提示すれば無料で入場できるんですね、ここ。今までと同じく岩窟地帯ですが、この辺りは紀元1世紀ごろから1000年ほど、クリスチャンの僧侶の修行場だったそうです。托鉢と寄付で生活していたと聞くとお坊さんみたいですね。


しかし皆で観て回るには面白味に欠ける。聖人名や各修道院内の設備、フレスコ画の内容など解説されても、ほとんどの場所が同じ様式や構図。またダイニングと礼拝堂、聖母子像とラザロの復活とマルタ十字架かよ、と飽き飽きした雰囲気になってきたのでスタコラサッサだぜ。雨も降り始めたところでこの日はホテルに退散です。


ホテルの屋上から観る夜のカッパドキアも、これはこれで綺麗です。



2日目は現地ツアーに参加しました。ギョレメのパノラマ、デリンクユ地下都市、ウフララ渓谷、ヤプラクヒサルのパノラマ、セリメ洞窟修道院跡、ウチヒサル、オニキス加工現場などを英語ガイド付きで観て回りました。


個人的には、デリンクユ地下都市が面白かった。2000年以上も前に全長数kmの地下都市が作られ、そこで人々は自給自足の生活をしながら敵から身を守り、時には迎え撃っていた。宗教活動や教育も行われていた。そんな跡が各所に残っていた。凄いです。


その他の写真も貼っておきますね。


その日の夜は、水タバコを吸いに行くグダグダと、ベリーダンストルコ人女性の腹踊り)を観に行くグループに分かれ、自分は水タバコを吸いに行きました。ベリーダンスグループはアツい夜を過ごしたようですね^^


水タバコのお店の料理は、今まで行ったお店では出なかった本格的なトルコ料理でした。ラム肉のシシケバブ、トルコ産チーズの春巻き、壺で煮込んだ肉料理、ザクロの酢漬けなど、名称はわかりませんが不思議な食べものばかりで、当たり外れはあれど面白い経験でした。


水タバコは水タバコで、普段タバコを吸わない自分には感想を持つのが難しかった。少し勢いよくコポコポと吸い上げ、口内にフルーツの香りが溜まったところで吐き出すと、喉の奥がモヤモヤする。中毒性はなさそうだった。水タバコってこんな感じなんだーと不思議な気分になりました。



今朝はホテルよりバスでネヴシェヒル空港に向かい、それからトルコ航空イスタンブールに向かいます。イスタンブールが卒業旅行で最後の集団行動の地となります。それではまた、帰国日近くに。

卒業旅行15,16日目(トルコ・イズミール)

メルハバ!


どうも、今回からはトルコ旅行です。これまでのイタリア旅行とは環境が大きく変わり、舞台は欧州から中東、宗教はカトリックからイスラームへ、使用言語はイタリア語から英語(ほとんど通じない)へ。そして人数が2人から8人へと変わり、これまでより機動力が低くなります。


トルコ旅行期間は1週間。南西部のイズミール、中部のカッパドキア、北西部のイスタンブールに滞在します。

序盤のメインイベントはイズミールにてエフェソス遺跡観光のつもりでしたが、実際は観光よりも移動の方がハチャメチャで楽しかったりします。自分たちが集団なのもありますが、現地のトルコ人は日本人には特に積極的に絡んでくるようです。


アリタリア航空でひとりアタテュルク国際空港に着いたのは午前1時。空港内で声を掛けてくるバス会社やホテル関係者をスルーしながら、マレーシア航空で来る連中が到着する午前6時を待ちます。日本語で話しかけてくるトルコ人はだいたい怪しいです。

「いすたんぶーるマデヒトリ15とるこりらダヨ! ホカノばすガイシャトオナジダヨ!」なんて力説されましたが、安いバス会社ならひとり9トルコリラ、地下鉄を利用するば3.5トルコリラで行けるのでガン無視です。以後、必ず各所でこんなトルコ人に遭遇しております。


ちなみにトルコの地下鉄乗車券が完全におもちゃのプラスチック硬貨で笑いました。


イスタンブール観光は終盤の予定でしたが、イズミール行航空機の出発時間までの余裕もあったため、下見に行きました。自分たちのグループに向かって飛んでくる「コンニチハ! ニホンジンデスカ?!」の嵐を潜り抜けて昼飯のケバブを食べるなど。ケバブ屋で絨毯は買わねえから!

しかしブルーモスクの前で話しかけてきたやたら日本語の上手いトルコ航空の職員は珍しく商魂滾らないトルコ人でした。で、日本でお世話になったレイコさんってどこのスナックのママですか。


この国に交通ルールなんて無かった。ローマの信号無視バッチコイな雰囲気を更に酷くしてお互いへの配慮を無くしたのがトルコの道路。警察ですらクラクションは挨拶に使うものですよね、間違ってないですよね。



それから再び空港へ戻り、トルコ国内線のAtlasjetを利用してトルコ南西部のイズミールへ向かいます。職務怠慢と遅延は文化。手続き中にお喋りのために放置されても飛行機が遅れても大丈夫、イタリアで慣れた。しかしCAのみなさんバイトじゃないのってくらい事務処理能力が低い。これ外見で採用したろ。


それから英語の全く通じない空港職員や駅員に英単語とジェスチャーで対応しながら、なんとか本日の宿泊先に到着します。1人1泊1500円くらいのホテルですが、ガードマン駐在、冷暖房浴室完備、朝食ビュッフェ付きで文句なしです。あとはホテルマン全員に英語が通じたら最高だったんですけどね!

この国のサービスはチップ無しでも質が高いです。細かい質問には笑顔で答えてくれ、急な夕食のお願いにも対応してくれ、困っているのを見ると助けてくれます。日本並みのきめ細やかさはありませんが、真摯に対応してくれているのはわかります。



翌朝、ビュッフェで大量の味付きウインナーとスクランブルエッグを摂取してからエフェソスに向かいます。ただし行き方は全く把握していないので行き当たりばったりとなる。


とりあえずバスマーネ駅からエフェソスに行けるという情報を得たので駅員に尋ねてみると、バスに乗れという。バス乗り場の青年にバスマーネ行きを尋ねると、無いという。仕方がないのでその辺の露店のおっさんに尋ねると、俺がバス乗り場まで案内してやるという。おっさんかっこいい。

結局バスじゃなくタクシーに乗りました。おっさんマジありがとう。


このバスマーネから鉄道でセルジュクまで行くとエフェソスに近いそうです。自分たちはチケットも買わずに乗り込みましたが駅長さんの計らいでなんとかなりました。


セルジュクに着いてからが面倒でしたね。「えふぇそすイキマスカ?」「ばっぐアズカリマスヨ!」「アニョハセヨー」うっせえ! 不思議なくらい競争が起こらないイタリアとは違い、トルコは接客競争が激しすぎてカルチャーショックです。一通り決定すると静かになる仕様です。


そんな感じでグダグダしつつなんとかエフェソスに着き、トルコ旅行初の観光です。エフェソスは古代リュディア人のアルテミス信仰の遺跡で、施設は劇場やら公衆トイレやら図書館やらが、彫像はニケとアルテミス像(別料金なので見なかった)があります。



宗教色の強いポンペイ遺跡という印象。


それから英語の通じないタクシーのおっさん、イズミールまでのバスのおっさん、バスターミナルのおっさんを経て、トルコ中部ネウシェヒルに向かう夜行バスに乗ります。バスターミナルの仕事の出来そうなお兄さんよりピザ屋の兄ちゃんの方が英語を話せたのは内緒です。


バスの前で30人くらいの人が集まってひとりの若者を胴上げをしてる。何かと思ったら上京する若者の親戚一同が集まって見送っていたらしい。地元愛みたいなもんは強そうね。あと自国愛も強い。



文章どころか旅自体も支離滅裂。トルコ旅行序盤はこんな感じでした。次回はカッパドキアからお送りします。ではでは。

卒業旅行14日目(移動日・旅費の紹介)

アリーヴェデルチおぬ!


さて、おぬが日本に帰国したところで、今回の旅行に掛かった費用のおおよその内訳を紹介します。

自分の旅費だとこれから行くトルコも含んでしまうので、おぬ単体の、フランスとイタリアの12泊14日の旅費を紹介します。個人的には、ツアーと比べると安上がりだったんじゃないかと思います。自由設計の旅行だと時間の融通も利きますしね。

この数字が、これからイタリア等を旅行する人の参考になれば嬉しい限りです。



渡航費(約105,000円)


アリタリア航空(成田→ミラノ→パリ、ミラノ→成田)=100,000円
・格安航空easyJet(パリ→ナポリ)=5,000円

=100,000+5,000=105,000円



○交通費(約30,000円)


・パリシャルルドゴール空港シャトルバス=0円
・パリメトロ×8=1,000円
パリオルリー空港シャトルバス=1,000円

=0+1,000+1,000=2,000円


ナポリカポディキーノ空港シャトルバス=800円
・チルクムヴェスヴィアーナ鉄道×2=1,500円
・ソレント〜カプリ島フェリー×2=3,000円
・SITA(ソレント〜サレルノ間バス)×2=1,500円
・CSTP(サレルノ地域バス)=200円

=800+1,500+3,000+1,500+200=7,000


・トレニターリアintercityサレルノ〜ローマ)=2,500円
・ローマメトロ×10以上(ローマパスで乗り放題)=2,500円

=2,500+2,500=5,000円


・トレニターリアEuroStar(ローマ〜フィレンツェ)=4,300円
フィレンツェ市バス=200円

=4,300+200=4,500円


・トレニターリアEuroStar(フィレンツェヴェネツィア)=5,000円
水上バス ヴァポレット×8(ベニスパスで乗り放題)=2,500円

=5,000+2,500=7,500円


・トレニターリアEScity(ヴェネツィア〜ミラノ)=2,500円
・ミラノメトロ×2=300円
・ミラノマルペンサエクスプレス=1,200円

=2,500+300+1,200=4,000


=2,000+7,000+5,000+4,500+7,500+4,000=30,000円



○宿泊費(約30,000円)


・パリ3泊
・ソレント1泊
サレルノ1泊
・ローマ2泊
フィレンツェ3泊
ヴェネツィア2泊
・ミラノ1泊

=平均2,500×12=30,000円



○飲食費(約15,000円)


・朝食=ホテル付帯=0円
・昼食=ピッツァ+飲み物=450円
・間食=ジェラート=150円
・夕食=スーパー調達=400円

=0+450+150+400=1,000円


・ディナー=3,000円

=1,000×12+3,000=15,000円



○施設入場料(約15,000円)


ヴェルサイユ宮殿
ルーブル美術館
ポンペイ遺跡
・青の洞窟
コロッセオ(ローマパスで無料)
・カラカラ浴場
・ヴァチカン美術館(国際学生証で割引)
ゴッホ展(ローマパスで割引)
・サンタマリアデルフィオーレ大聖堂クーポラ
・アカデミア美術館
ウフィツィ美術館
・エブライコ博物館(国際学生証で割引)
・海洋歴史博物館(ベニスパスで割引)
・サンジョルジョマッジョーレ教会鐘楼
・ペギーグッゲンハイムコレクション(国際学生証で割引)

=15,000円



○雑費(約5,000円)


・日用品代
・チップ代
・お土産代
・ネット利用料
・レストランサービス料

=5,000円



○合計(約200,000円)


=105,000+30,000+30,000+15,000+15,000+5,000円=200,000円



○雑記


長距離移動の交通手段には、格安航空easyJetとイタリア国鉄Trenitaliaを利用しました。格安航空は早めに予約すれば鉄道よりも安く早く、パリからナポリまで5000円弱で行けます。イタリア国鉄は会員登録して早めにネット予約すれば割引サービスMiniを利用でき、最大60%オフで乗車券が買えます。



イタリアでのレストランの選び方に関して。イタリアのレストランには3種類あり、リストランテ(基本的にコース料理)、トラットリア(単品で頼めることも)、オステリア(大衆食堂)の順に安価になります。なお、料理の種類に拘らなければ、セルフサービスのレストランやピッツェリーアを利用する方が安く済みます。


食費を節約したければピッツェリーアに限ります。まず何軒かのピッツェリーアを周ってみて、滞在している街の1/6等分ピザの相場を調べるとよいです。基本的に店の外に座席があるピッツェリーアは高めで、立ち食いや持ち帰りのみの店になるほど安くなります。


ジェラートの価格はアイス一種コーン小で比較するといいです。イタリアのジェラートはコーン小とはいえ、日本のアイス屋さんの通常サイズのアイスクリームよりやや大きい。ジェラテリーアもピッツェリーア同様、滞在する街の相場を調べて周るとよいです。


主要都市のピッツァとジェラートの相場は、自分の観測した範囲だと以下の通りです。


○主要都市のピッツァ1/6切れの相場


・パリ=4ユーロ
・ローマ=3.5ユーロ
フィレンツェ=3ユーロ
ヴェネツィア=2.5ユーロ
・ミラノ=4ユーロ


○主要都市のジェラートコーン小の相場


・パリ=2.5ユーロ
・ローマ=2ユーロ
フィレンツェ=1.5ユーロ
ヴェネツィア=1.2ユーロ
・ミラノ=2.5ユーロ


その他、露店で買い物をする場合はとにかくその街の相場を掴むべし。イタリアの各都市には露店が無数にあるにもかかわらず、価格競争が起こっていないのか、最安値から最高値までの開きが2倍ということもあります。仮面や革製品を購入する際にこの価格差を体感しました。一時間も歩けば相場観は得られます。


夕食には現地のスーパーを活用しました。モノによってはバールや自販機の価格の半額以外の場合があります。例えば、水。外で買えば500mlで2ユーロの水も、スーパーで買えば2Lで0.5ユーロだったりします。水以外だと、パン、お菓子、ジュース、パスタは間違いなくスーパーで買うほうが安く済みます。



お土産は主にフィレンツェにて購入しました。革製品を扱う露店が多く(夏はサンタクローチェエリア、それ以外はサンロレンツォエリア)、安価(3〜5ユーロ)かつ小型であるため、たくさん購入しても安上がりでしかも荷物になりません。ただし財布等、革製小物はちゃんとしたお店で買うべきです。露店のものは作りが雑な模造品ですから。


また、飲食物のお土産はフィレンツェのサンロレンツォエリアにある中央市場にて購入しました。イタリアのお菓子、酒類、ドライフルーツ等の飲食物がどこよりも安く(30%程度)、まとめ買いに最適です。日本への持ち帰りは出来ませんが、肉屋や魚屋を覗くも楽しいですよ。エノテカ・ロンバルディには日本人店員もいて割引してくれますしね。



以上、雑記でした。次回からはトルコの旅行記となります。ではでは。

卒業旅行11,12,13日目(イタリア・ヴェネツィア)

おかぴーとふらてっろ!(わかったよ兄貴ィ!)


卒業旅行前半も早いこと最終日、ミラノよりお送りします。観光は無し。フランス・イタリア旅行に同伴したおぬと別れ、明日からは部活の連中と合流しての卒業旅行後半、トルコ旅行を始めます。

その前に、前半最後の滞在地ヴェネツィア旅行記を書きますね。



ヴェネツィアでの目的は、ジョジョの聖地を訪れることもありますが、それよりもカルネヴァーレを観ることの方が目的としては大きいです。

カルネヴァーレと言えば、街中の人たちが仮面を着けるなど仮装に身を包み、サンマルコ広場に集まるお祭りです。全身を隠すことで貴族と庶民の、身分を越えた交流が行えたのです。19日が開催の初日だったので、今回の旅行はちょうどその日に被るよう設定しています。


今回も前回同様eurostarに乗り、フィレンツェからヴェネツィアへ向かいます。途中、リベルタ橋を越えてサンタルチア駅に着くまでの間、後ろからギアッチョが走ってこないかヒヤヒヤしますね。この辺りは根掘り葉掘り聞かないでください。


サンタルチア駅から出てまず見えるのは、水路と舟。ああ、ヴェネツィアに来たんだなと実感しますね。


それはさておきホテルに向かう訳ですが、とにかく路地や橋や水路が複雑に入り組んでいてややこしい。ここで迷ったら詰むと覚悟しながら正確に地図の道を辿りながらホテルへ向かいます。後々考えるとさほど複雑な道でもなかったです。

初日は徒歩でぐるりとヴェネツィアを一周し、各施設の配置を確認。サンタルチア駅、サンマルコ広場、リアルト橋、アカデミア橋、あとはスーパーの位置を確認すれば滞在には困りません。


その時にヴェネツィア北西部にあるゲットー(ユダヤ人居住区)へ行きました。ヨーロッパ各地のゲットーの中でも、ヴェネツィアのゲットーが最も古いそうです。

今でもゲットーにはユダヤ人が暮らしています。しかし外部とは隔絶され、街中の看板はヘブライ語、雰囲気も静まり返っていて、賑やかなヴェネツィアとは完全に別世界です。ゲットー内にあるユダヤ文化博物館も見学していきました。カトリック系の小中高出身のおぬの反応は複雑でした。


こうやってヴェネツィアの街を歩いてみても、自分はこの街を好きにはなれませんでした。騒がしくて、汚くて、狭くて、とても過ごしやすいとは思えません。ゴンドラを漕ぐゴンドリエーレ達の動きもルーチン化していて、趣も何もあったもんじゃありません。

そんな失望を抱きつつ初日を終えます。


翌朝はまず、ローリングベニスパスを22ユーロで購入しました。29歳以下であれば購入できるパスで、このパスがあればヴェネツィアを走る水上バス「ヴァポレット」に3日間乗り放題になります。1回券が6ユーロなのを考えると、4回乗ると元が取れます。更に、このパスを提示すると、街の博物館などに割引料金で入場できることもあります。


内心、徒歩だけでもいいかなと思っていたのですが、どうしても徒歩ではいけない場所がありました。ジョジョ5部でブチャラティがボスと邂逅した、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会です。ここに行くにはヴァポレットに乗るしかありません。


教会では、エレベーターに乗り鐘楼に登りました。この鐘楼からはヴェネツィアの街が一望できます。

ここに登って初めてわかった。この街は部分部分を見ると雑然としているんだけれど、上から全体を見ると凄く整然としていて、計画的に作られているのがわかるんです。全体を見るとキレイな街です(部分が汚いから住みたいとは思いませんが)。


その後は、海洋歴史博物館でヴェネツィア史の一部に触れたり、ペギーグッデンハイムギャラリーでシュルレアリスムの世界に巻き込まれたりしました。どちらもこれまでの旅行で見てきたものの延長線上にあり、頭の中で繋がりました。


昼と夜のリアルト橋にも行きました。


最終日はずばり、カルネヴァーレが目当てです。朝はゆっくり朝食を摂り、ゆっくり荷造りを行い、ゆっくり街中を徒歩やヴァポレットでうろうろし、ゆっくり日向ぼっこをしていました。もちろん仮面は常備です。


午前中のサンマルコ広場は、まだカルネヴァーレの雰囲気じゃないんですよ。仮装をしているのは小さな子どもだけ。本格的な仮装は夕方になるまで見られません。ミラノ行きの電車が18時半の乗車だったため、夕方ごろは焦りました。


チラホラと仮装した人が現れたのが16時です。仮装者の登場とともに広場の角に人集りができ、空気が変わりました。初っ端からドレスと仮面と日傘で全身を隈なく包んだ女性が登場し、これがカルネヴァーレかと気分が高揚しました。


一般人が仮装者を撮影しようと集まるのは、コミケのコスプレ広場と同じですね。かくいう自分もそのひとりです。サンマルコ広場に滞在できたのは1時間程度でしたが、その間に撮影できた仮装者の写真を貼っておきますね。



うみねこの黄金郷に招かれたのかと誤解するような豪華なドレスに身を包んだ貸衣装の方々です。ここにベアトリーチェやワルギリアが居ても違和感はないかも笑


可愛らしい仮装者もいました。個人的には彼らに仮装大賞を与えたいです。


彼らを撮影したのち、そそくさとサンタルチア駅に戻り、ミラノ行きの鉄道に乗った次第です。ミラノの着くのは21時ごろ。明日の昼にはミラノを発ちますから、残念ながら観光はほとんどできません。


次回はおぬとミラノで別れてから、部活の連中とトルコで合流するまでの間、何か書こうかと思っています。

今回の旅行費用に関することでもまとめようかしら。まあいいや、その時に考えます。ではでは、ちゃおちゃーお。